『デブ歴50年』
関口祐加
私は半世紀もの間、デブとして生きてきた。我ながら、呆れ、かつ感心している。他人より大きくて重たいのではなかろうか、と初めて思ったのは、幼稚園のお遊戯会で日本舞踊を披露する羽目になった時だ。当日は雨。着物を着た私を舞台裏までおんぶしてゆく、と言うおばさんの背中に飛びついた途端、おばさんはギャアアと叫びながら倒れこんだ…。
歳月が流れて、私はオーストラリアへ。洋服のサイズが30数号まであるデブ天国。なあ~~んの心配もない。それから更に20年。遂に自分のデブ歴50年を題材に「THEダイエット!」を完成させた。文字通り体を張った映画で故郷に錦を飾れると思うと、泣くほど嬉しい。
意外性だらけの「THEダイエット!」よ~く吟味して堪能してください!