キャスト
1960年生まれ。1991年よりカーン大学で分子生物学の教授、および応用生物学研究所の研究員を務める。2012年9月、ラットを対象に、モンサント社が商業化している遺伝子組み換えトウモロコシ(品種名NK603)の摂取が、耐性を持つ除草剤ラウンドアップとの組み合わせのあるなしに関わらず、有毒な効果を持つと初めて公表する研究結果を発表した。
「ジュース、ビスケット、冷凍食品、肉… 、地球上の子どもたちが、知らないうちに遺伝子組み換え食品を口にしています。遺伝子組み換え作物の80 % は加工食品に入り、スーパーに並んでいます。私たちはどんな未来を選ぶか考えなくてはいけません」
1951年生まれ。フランスの政治家。1975年パリ政治学院を卒業し、弁護士となる。1982年パリ政治学院およびパリ第2大学で教鞭を執る。1984年パリ大学で教鞭を執る。1995~1997年に環境大臣を務める。1996年政治団体「CAP21(21世紀市民行動 Citoyennete Action Participation pour le XXIesiecle)を創設して代表に。パリ郊外のブローニュ=ビヤンクール出身。1999年6月、セラリーニ教授らと民間研究グループCRIIGEN(クリージェン)を設立。研究を支援する。
「企業は遺伝子組み換え作物の危険性を知りながら、人々をその危険にさらし、食糧を支配しようとしています。絶対に使用を認めてはいけません」
1953年生まれ。フランス・ラルザック地方の酪農家であり、活動家。土地に根ざした農業を目指す「農民同盟」のスポークスマンを務める。"反グローバリズムの闘士"として知られ、ファストフード店襲撃やGMトウモロコシ栽培畑への侵入など、過激な活動で注目されている。2009年に欧州議会議員に選出。邦訳書に『地球は売り物じゃない!~ジャンクフードと闘う農民たち』『ジョゼ・ボヴェ―あるフランス農民の反逆』がある。
「モンサントは研究結果を隠している。GM作物の摂取はすぐに中止すべきだ」
1955年生まれ。フランスの政治家。チェルノブイリ原発事故の後、市民の放射線防護を目的とした、放射能の自主研究委員会CRIIRAD(クリラッド)を組織したことで知られる。元グリーンピース・フランス代表。現在はヨーロッパ・エコロジー=緑の党に所属する欧州議会議員。今作の撮影と同じく2011年6月にジャン=ポール・ジョー監督とともに来日。6月11日に新宿アルタで行われた脱原発デモでスピーチを行った。
「" 原発"という言葉が不透明性や非公開、虚偽と同義になっていることを認識してください」
「人間が放射能を作りだしました。それは化け物です。人間が放射能を軽く見ていたがために、その化け物の怒りをかったのです。一度怒らせてしまうと、もう止めることはできません。その結果、我々は全ての家畜を殺すことになったのです」
「ここは私の故郷です。ここの山々、川、そして田んぼ。かつては安全に生活していました。我が国はその価値を全て失ってしまいました。もう合鴨農法を使って有機稲作をすることができません。とてもつらいです。自分たちがモルモットにされてしまったような気がします」
「これからは、私たちはもっと不便な生活でも我慢しなくてはなりません。さもなければ、世界の終りです。日本だけの問題ではありません。他のどこにも避難することはできないのです。空と海で全ての国は繋がっています。世界中が原子力に反対しなくてはなりません」
「まだ原発事故は収束の見通しも立っていないのです。放射性物質の飛散は止まっていません。土壌汚染も続いていると思います。政府が言う"直ちに体に影響を与えるものではない"という暫定値だけが一人歩きしています。私たちは、安全が"担保"されていない状況で物を作っていいのだろうかと毎日揺れています」 (「原発・核兵器私たちの未来特別シンポに寄せて」2011.4.11より抜粋)