プロダクションノート

OM SHATI OM

本作の舞台は1970年代と2000年代のボリウッド。華やかな衣装や映画セットを忠実に再現し、その時々のインド映画産業へのオマージュとなっている。

撮影は2007年1月に開始され、インド国内の様々な場所で行われた。 オリジナル・タイトルの『Om Shanti Om』は、1980年に製作されたリシ・カプール主演によるボリウッド映画『Karz』で使われた一曲に由来し、本作中にも『Karz』の多くの要素がちりばめられている。さらに、劇中リシ・カプールが登場し、オリジナル曲に合わせて踊る場面も見られる。 総勢42名ものボリウッド・スターが登場し、そのうちの31名が一同に歌うシーンの撮影が終わった際に、ファラー・カーンとシャー・ルク・カーンは全員にタグ・ホイヤーの腕時計、ノキアの携帯電話や金のコイン、『Om Shanti Om』のTシャツ、そして手紙を感謝の印として贈った。

OM SHATI OM

劇中、シャー・ルク・カーンがシャツをはだけて歌うダンスナンバー、「ざわめくディスコ」は2006年のMTV ビデオ・ミュージック・アワードでシャキーラの振り付けをファラー・カーンが担当した関係で、元々シャキーラのソロとして撮影される予定だった。しかしスケジュールが合わず、断念せざるを得なかった。そこでファラー・カーンは前作の製作時にシャー・ルク・カーンと交わした「次に僕の腹筋を披露する映画は、君の作品にするよ」という約束を思い出し、撮影に至った。シャー・ルクは撮影中、シックスパックを保つため何時間も水を飲むことを制限されていたため、監督は「お願いだから、何か食べて!」と言っていたという。
サウンドトラックは若き音楽デュオ、ヴィシャール=シェーカルが作曲し、ボリウッドの大御所、ジャーヴェート・アクタルが作詞を担当した。BGMはサンディープ・チョータによるもの。

監督のファラー・カーンとシャー・ルク・カーンは私生活においても友人で、ファラー・カーンは「シャー・ルクが出演しない映画は作らない」と公言しており、2013年に公開予定の『Happy New Year』でもシャー・ルクが主演を務める。 本作は2007年11月9日に公開され、アメリカ、イギリス、マレーシア、オーストラリアなど世界で2000本ものフィルムが製造された(デジタル含む)。当時のインド映画としては最大規模の劇場公開であり、興行収入も当時最高の4,000万ドル(約32億円)を記録した。首都のデリーでは18,000枚のチケットが予約され、こちらも最高記録となっている。

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