映画『サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ』

CAST

クーロ・アルバイシン

クーロ・アルバイシン

本作の案内役。1948年、サクロモンテ生まれ。幼い頃からグラナダのサンブラでアーティストとしてのキャリアをスタートさせ、その後マドリード、1972年にはミュンヘンオリンピックのため初の海外公演を行う。以降、数々の公演に参加し、20カ国で大物たちとの共演を果たした。
70年代にはフラメンコ芸術と社会的責任を結びつけ、フラメンコの詩を通じて初めて声を上げて自由を訴えた人物の一人となった。彼の詩の研究はガルシア・ロルカを主にしており、彼の詩を暗誦し始めたのは、まだロルカが禁止されていた時代であった。
すっかり有名人となっていたクーロだったが、80年代からすべての精力をサクロモンテのサンブラ復興に注いでおり、経験豊富なアーティストを集めたショーは大成功を収める。フラメンコミュージックのコンピレーションアルバムを出し、真のフラメンコ事典を出版している。半世紀以上の貢献により、クーロ・アルバイシンはスペインのフラメンコ人の中で最も愛されているアイコン的人物の一人である。

ラ・モナ/バイラオーラ

ラ・モナ/バイラオーラ

本名:アングスティアス・ルイス・ナバロ
サクロモンテ在住のロマの踊り手。フラメンコを国際的なダンスに認めさせた功労者エバ・ジェルバブエナなど名だたるダンサーを育てた。

ライムンド・エレディア/バイラオール

ライムンド・エレディア/バイラオール

本名:ライムンド・エレディア・エレディア
ロマの踊り手。数多くのビッグスターと共演し、フラメンコと共に世界中を旅してきた。映画の仕事もしてきたことから、イングマール・ベルイマン、ジョン・ヒューストンなどの高名な映画作家や、イングリッド・バーグマン、エヴァ・ガードナーたちとの交流がある。

ラ・ポロナ/バイラオーラ

ラ・ポロナ/バイラオーラ

本名:ドロレス・フェルナンデス
子供の頃から踊り、歌ってきた。8歳の時にはすでにサクロモンテの洞窟を訪れた世界的に有名なアーティストの前で踊り、国王、俳優、宇宙飛行士までもが彼女のアートに魅了され、今もアルバイシン地区のラルガ広場にある彼女のレストラン・バルへ通い、彼女の物語に耳を傾けている。

マノレーテ/バイラオール

マノレーテ/バイラオール

本名:マヌエル・サンティアゴ・マジァ
サクロモンテ在住のロマの踊り手。各国の公演で世界中にグラナダの踊りを紹介した。幾度かの訪日で公演を重ね、日本でも馴染みが深い。グラナダ市からその功績に対してMEDALLA DE ORO(金のメダル)を授与された。

ぺぺ・アビチュエラ/ギタリスト

ぺぺ・アビチュエラ/ギタリスト

本名:ホセ・アントニオ・カルモナ・カルモナ
グラナダ・サクロモンテのロマ、アビチュエラ一族といえば数多くのフラメンコ・アーティストを輩出しているが、ペペ・アビチュエラは、長年エンリケ・モレンテの伴奏を務めた後、ソリストとして活躍している。

マリキージャ/バイラオーラ

マリキージャ/バイラオーラ

本名:マリア・グアルディア・ゴメス
ギタリストの父、踊り手兼歌い手の母の間に生まれた。6歳の時から洞窟で踊り始め、64年にマドリードへ上京。その後才能を認められてヨーロッパ各国、日本でも公演する。数々の舞台で芸術監督をも務めた後、グラナダでフラメンコ・アカデミアを設立する。ロマでは無いがサクロモンテで生まれ育った為、ロマに負けないフラメンコを踊る。

ラ・クキ/バイラオーラ

クキ/バイラオーラ

本名:マヌエラ・フェルナンデス・エレディア
1934年サクロモンテ生まれ。
姉のサンブラ「ラ・ビティリラ」で踊り始め、昨年の春他界するまでサクロモンテに住み続けた数少ない踊り手である。