Cast & Staff
トム役 グザヴィエ・ドラン
1989年モントリオール生まれ。6歳より俳優としてキャリアをスタートさせ、数多くのテレビドラマや映画に出演し、また声優として吹き替えの仕事も行ってきた。本作『トム・アット・ザ・ファーム』では監督、主演をつとめる。 プロフィール詳細はこちら
フランシス役 ピエール=イヴ・カルディナル
ケベック州出身。2009年から俳優業を始め、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『Polytechnique』、ジャン=フィリップ・デュヴァル監督『Dédé, à travers les brumes』、カナダのテレビドラマ『Trauma』『19-2』などに出演。フランシス役はドランから直接、電話で出演交渉を受けた。初の主演作となる本作で、仏ヴァランシエンヌ映画祭・最優秀主演男優賞を受賞した。
アガット役 リズ・ロワ
ケベック州生まれ。モントリオール演劇学校を卒業後、舞台、映画、テレビの世界で活躍。1992年、テレビドラマ『The Boys of St. Vincent』でカナダ映画テレビアカデミー主宰のジェミニ賞最優秀女優賞に輝いたほか受賞歴多数。2011年に上演された舞台『Tom à la ferme』でもアガット役を務めた。本作で2014年バンクーバー批評家賞を受賞。
サラ役 エヴリーヌ・ブロシュ
1982年ケベック州生まれ。2005年にモントリオール演劇学校を卒業。パトリス・ソーヴェ監督『Cheech』で女優デビュー。リズ・ロワ同様、2011年の舞台『Tom à la ferme』でもサラ役を務めた。2013年からBBCアメリカの人気ドラマ『オーファン・ブラック~暴走遺伝子』に出演。その他、近年の出演作はエドワード・ズウィック監督『Pawn Sacrifice』など。
バーテンダー役 マニュエル・タドロス
1956年エジプト・カイロに生まれ、10歳のとき家族でケベックに移住。グザヴィエ・ドランの父。12歳からギターを弾き始め27歳で歌手デビュー。人気作詞作曲家として楽曲提供もするかたわらトーク番組の司会を務め、コメディアンとしても活躍し、俳優業もこなす。ドランの前作『マイ・マザー』『わたしはロランス』にも脇役で出演している。
原作 ミシェル・マルク・ブシャール
1958年、カナダのケベック州サグネ・ラク・サン・ジャン生まれ。現代ケベック演劇界を代表する劇作家。オンタリオ州のオタワ大学で演劇を学び、卒業後、舞台俳優および劇作家として活躍しはじめる。1987年に発表した戯曲『Les Feluettes, ou La répétition d'un drame romantique』でモントリオール・ジャーナル賞、文学サークル優秀賞を受賞。その英語版『Lilies』でドラ・メイヴァー・ムーア賞とシャルマー賞を受賞。彼の代表作となったこの戯曲は多数の言語にも翻訳され、日本でも劇団スタジオライフにより『Lilies』として上演されている。1996年には彼自身が脚本を担当し、ジョン・グレイソン監督によって映画化された(邦題『百合の伝説・シモンとヴァリエ』)。1989~1991年、オタワのトリリアム劇場の芸術監督を務める。1992年、オタワ大学とケベック大学の教授に就任。2012年、ケベック国家勲章を授与された。戯曲『Tom a la ferme』も米国ラムダ文学賞ほか数々の賞に輝いている。
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音楽 ガブリエル・ヤレド
1949年、レバノン・ベイルート出身。フランスで音楽を学び、1979年にゴダールの『勝手に逃げろ/人生』で映画音楽を初めて手がけ、その後、約30年に渡っておよそ70本の映画に参加し、オスカー受賞の経験を持つ。類まれな作曲の幅の広さ、豊かさ、独創性に加え、熟練したクラシックの表現方法と現代音楽の最も洗練された技術をあわせ持ち、観客達を常に驚かせてきた。『イングリッシュ・ペイシェント』『リプリー』(共にアンソニー・ミンゲラ監督)や、『ベティ・ブルー』(ジャン=ジャック・ベネックス監督)、『アズールとアスマール』(ミッシェル・オスロ監督)、『善き人のためのソナタ』(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)、『未来の食卓』『セヴァンの地球のなおし方』(共にジャン=ポール・ジョー監督)など、自身の自由な表現を約束してくれる監督の傍らで仕事をすることにこだわり続けている。2010年のヨーロッパ映画賞で世界的貢献賞を授与された。