映画ってこんなに自由でいいんだ。
表現の原点を思い出させられました。何度も見返したい作品です。
作品は変わっても、根底に流れている世界観は揺るがない。
それが格好いいんだ。
この映画、たぶんわからない人には全然わからないだろう。ちなみに、私はよーくわかった。ちょっと誇らしかった。
まさに、映画の映画による映画のための映画だ!
アレックス・コックスのマカロニ・オマージュは
ついにセルジオ・レオーネを越える三つどもえのクライマックスを生み出した!
『ミスティック・リバー』の開き直りや『ミスト』の無力感と違って、
アメリカのイラク攻撃を題材にしつつもまずは笑わせてくれたところがいいし、
いずれはジョージ・ブッシュの伝記映画もお願いしたいところ。
しかも、政治的に中心となる部分を回転舞台のようにして
現前させる手腕は『ウォーカー』に引けをとらない。
映画を清く正しく撮るために必要なのは金でなく愛と中指。
永遠の反逆監督がハリウッドにお見舞いした一撃はあまりにも美しい。
珍道中の果てに迎える、ちっとも手に汗握らないクライマックスシーンがサイコー!
こんなにゆるい復讐劇、見たことない!!
日常の雑談の中にある真実! メロウながらもパンクのトゲを持つ力作
第二次大戦前後、アリゾナで多くの核地下実験があった。癌で亡くなったジョン・ウェイン等も影響があったらしい。色んなドク・ホリデイ役を見たけど、覚えているのはディーン・マーティーンだといったら、あの2人はラスベガス野郎!て怒るだろう。