映画『ダブリンの時計職人』

この映画について

INTRODUCTION

冬のアイルランドを舞台に不器用な大人たちの人生の再生を描く、
ほろ苦いけれど心をポッと温めてくれるウィスキーのような物語。

止まった時間をもう一度戻せたなら― ―、冬のアイルランドを舞台に不器用な大人たちの人生の再生を描く、ほろ苦いけれど心をポッと温めてくれるウィスキーのような物語。それは、時計職人フレッドがロンドンで失業し故郷ダブリンに戻ってくるところから始まる。職と家を失いホームレスとなったフレッドは、悲しい現実を受け止めきれず、落ち込んだ日々を送っていた。しかし “隣人”としてあらわれた青年カハルとの出会いで次第に新しい自分を発見していく。前向きに新生活を送っていたフレッドだが、ある日、小さな事件が起こる。偶然行ったスイミングプールで未亡人ピアノ教師ジュールスに一目ぼれしてしまったのだ。寂しげな雰囲気を持つ美しい彼女と何も持たないホームレスの自分、彼女との距離が縮まるにつれて自分の身の上を知られたくないと思い…。人生に立ち止り、戸惑いながらも、あきらめないフレッドが、カハルとジュールスの動かなくなった思い出の時計を直した時、3人の止まった心の秒針もゆっくりと動き出していく。

ダブリンの時計職人

ベテラン俳優コルム・ミーニイ(『ザ・コミットメンツ』)と
『魔術師マーリン』で注目のコリン・モーガン出演で描く
アイルランドの“ 今”

主人公フレッド役のコルム・ミーニイは『ザ・コミットメンツ』(91)、『スナッパー/私のパパはだれ』(93)からTVシリーズ『スタートレック』のマイルズ・オブライエン役まで演じるアイルランド国民から愛されるベテランの演技派。帰る場所を失い車上で生活する不器用な中年男性を、悲しさを含ませながらもユーモラスに演じている。フレッドの新生活の“隣人”カハル役には、TVドラマ『魔術師マーリン』主演で日本でも人気のコリン・モーガン。明るく振舞いながらも心に傷を持つ複雑な青年を熱演している。ドキュメンタリー出身のダラ・バーン監督が描く、景気低迷が深刻なアイルランドの“今”。経済的に困難な状況でも優しさを持って生きる主人公フレッドは、ダブリンの片隅に住むホームレスの声から作り上げたキャラクターだ。彼の心の詩は、アイルランドの声なき声を代弁している。

STORY

ロンドンで 失業し故郷ダブリンに戻ってきた時計職人フレッドは、職と家を失いホームレスとなった悲しい現実を受け止めきれず、落ち 込んだ日々を送っていた。しかし “ 隣人”としてあらわれた青年カハルとの出会いで次第に新しい自分を発見していく。前向きに新生活を送っていたフレッドだが、ある日、小さな事件が起こる。偶然行ったスイミングプールで未亡人ピアノ教師ジュールスに一目ぼれしてしまったのだ。寂しげな雰囲気を持つ美しい彼女と何も持たないホームレスの自分、身分違いの恋だとあきらめようとしたけれど、カハルの後押しもあり彼女と会うために水泳教室へ通うことを決意したのだった。しかし、一方でカハルには過去の因縁があり、 麻薬を巡るトラブルに巻き込まれていく…。

ダブリンの時計職人

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