もし、あなたが、今この瞬間もお腹を空かせて泣いている子供達のため、 何かをしたいと思うなら、まずこの映画を観るという選択肢がある。 あなたの優しさのカケラが世界を救う…One Love!!
"いつもそうだ。俺達には何の見返りもない。" 農民が言う。 私はコーヒーが飲めない。 だから関係のない映画か?そうでもない。 裸足で働く農民を踏みつけて、私達は優雅にティータイムを過ごし甘美な溜め息をつく。
その事だけは確かだ。 私達の芸術的文化営みはどこまで行ったって 同じ様に誰かを踏みつけて成り立っているのだから。 さあ。どうしようか?
カップ一杯の愉楽の中に、世界経済の不合理が混入している。 コーヒーを育てる農民たちがなぜ普通に暮らせないのか? そう問いながら、それにしてもエチオピアの風景はあまりに美しいと思う。
コーヒーの真実は世界の現実でもある。 先日、エチオピアでタデッセと会う機会があったのだが、 その前にこの映画を観ておけばよかったと痛感している。
なにより衝撃的なのは、生産するシーンと消費するシーンの徹底的な断絶。 私たちがコーヒーを飲むとき、それを作った農民の姿は消し去られています。 まるで焙煎時に、不純物として除去されてしまったかのように。
あなたの脳は金持ちか? この映画を見れば分かります。 難しい=低額所得者 興奮した=大金持ち 賢い消費者は心もリッチ。
私たちはあまりにも多くのものを、どこで誰がどのようにつくったかを知らずに消費しています。 知らないことで、どこかの国で人権を踏みにじっているかもしれません。 まず「知ること」をこの映画から始めてください
喫茶店のおやじさんも、これからカフェをやる若者も、 毎日、コーヒーを飲む人も、みんな見て欲しい。 そして、自分の暮らしに、時々でもいいから、 遠くの生産者も幸せになるコーヒーを置いてほしい。
コーヒーから世界が見える――つながるほどに引き裂かれる南と北。 コーヒーで世界が変わる――絶望のすぐ横に、でも希望はある。
「フェアトレード」のすべてがここに。
貧困にあえぐ発展途上国を救うには、 お金や食糧を援助するしかないと思いこんでいる人にこそ、ぜひみてほしい。 彼らが本当に望んでいて、それなのに先進国政府が拒否しているのは、 公平な競争の下での貿易なのだ。
(50音順、敬称略)
・Ailie(シンガー)
・安藤裕子(シンガーソングライター)
・池澤夏樹(作家)
・石川直樹(写真家)
・川口葉子 (「東京カフェマニア」主宰)
・桑原茂一(脳価格者)
・サフィア・ミニー(ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジ代表)
・島村菜津(『バール・コーヒー・イタリア人』(光文社)著者)
・辻信一(ナマケモノ倶楽部世話人/明治学院大学教授)
・マエキタミヤコ(広告メディアクリエイター)
・吉本佳生(『スタバではグランデを買え! 』著者)
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