もし死にたくなったら、私は電光石火で『ジプシー・キャラバン』を見る。
そして、泣いて、泣いて、泣きまくって、死ぬほど泣きまくったら、どんなに辛く苦しい哀しみも溢れる自分の涙できっと消えているから。
死にたくなったら見ろ!魂を震わす映画だ。
桑原茂一(選曲家/クラブキング代表)
ジプシーの歌は叫びであり、踊りは悶えである。
人が人らしく生きるという、きわめて原始的な営みを忘れたわたしたちは、
この記録映画のあまりにも劇的なラストに、呆然とせざるをえないだろう。
必見の作品である。
逢坂剛(作家)
“スペイン人である前に我々はヒターノ(ロマの人)だ!!”
私の知っているフラメンコの中のロマの人は誇りを持ってそう言い切る。
この映画を観て1992年にクーロ・フェルナンデスの云った言葉を想い出した。
祖国を追われ、世界中に散って行き、様々な国に暮らしながら
どんな迫害を受けても誇りを失わない人々。
そして彼らの持つ類い稀な音楽性は、
それぞれの国の音楽と結び付き独特な音楽を醸し出す!!
小松原庸子(スペイン舞踊家)
フラメンコを始めとするジプシー音楽のルーツは、彼らの魂の悲鳴と誇りそのもの。
でもその悲痛な差別の歴史は今日も更新され続けていると知り驚愕しました。
現代をいかに人としてリアルに生き抜くか、その示唆に満ちた作品。
沖仁(フラメンコギタリスト)
元気がでたのです。
生きてるとイロイロあるのですが、この映画のジプシーバンドの方々は、心が踊っておりました。自由に踊る事の強さを感じたのでした。
世界は素敵な音楽と人で溢れており、私も、こんな風に心踊れたらなーと思ったのです。
アキラ(赤犬)
演奏をして、世界中を旅する。そんな生き方は誰しも憧れる、最高のものだ。
だが、ミュージシャンひとりひとりには、決して「最高」と笑えるだけではない、様々な現実や人生がある。そこをきちんと写した映画であった。
豊田道倫(音楽家)
陽光降り注ぐ辺境からよそ者達がやって来た!
輝く笑顔、超然たる眼差し、祈りのステップ、悲喜をたたえる旋律。太古から途切れないものがあるとするならば、それはまさしく唄だ。生きる為の音楽。感じて、動け!
中川敬
(歌手/SOUL FLOWER UNION/MONONOKE SUMMIT)
敬称略/順不同