2024年配給作品
私の想う国
2024年12月20日(金)アップリンク吉祥寺、アップリンク京都ほか全国順次公開
かつてのチリの大統領サルバドール・アジェンデが始めた「永遠の改革」を捉えた世界最高のドキュメンタリー映画と評される名作『チリの闘い』、チリ弾圧の歴史を描いた 3 部作『光のノスタルジア』、『真珠のボタン』、『夢のアンデス』に続き、グスマン監督は過去の記憶と往来を重ね、劇的に変わりゆくチリを、新たな社会運動を前にして希望を信じ、かつて想像した国が実現することに願い込めて詩的な、圧倒的映像美で描き出す。
イントロダクション
『チリの闘い』で知られる、ドキュメンタリー映画の巨匠、パトリシオグスマン監督最新作
我々はいま、奇跡の瞬間に立ち会う。チリ、サンティアゴの150万人のうねりが、政治を揺るがし、
国を変えた
ピノチェト政権下キューバに亡命し、現在パリに住むグスマン監督が、リーダーもイデオロギー
もない新たな女性中心の社会運動を目の当たりにして自らカメラで捉えた「私の想う国」
ストーリー
2019 年、突然チリのサンティアゴで民主化運動が動きだした。
その口火となったのは、首都サンティアゴで地下鉄料金の値上げ反対がきっかけだった。
その運動は、リーダーもイデオロギーもなく、爆発的なうねりとなり、チリの保守的・家父長的な社会構造を大きく揺るがした。運動の主流となったのは、若者と女性たちだった。150万の人々が、より尊厳のある生活を求め、警察と放水車に向かってデモを行ったのだった。それは2021年36歳という世界で最も若いガブリエル・ボリッチ大統領誕生に結実する。
目出し帽に鮮やかな花をつけデモに参加する母親、家父長制に異を唱える 4 人の女性詩人たち、先住民族のマプチェ女性として初めて重要な政治的地位についたエリサ・ロンコンなど、多くの女性たちへのインタビューと、グスマン監督自身のナレーションが観客に寄り添い、革命の瞬間に立ち会っているかのような体験に我々を誘う。
クレジット
監督・脚本:パトリシオ・グスマン Patricio Guzmán
プロデューサー: レナーテ・ザクセ
音楽: ミランダ・Y・トバー
エグゼクティブプロデューサー : Benjamin Lanlard
共同製作 : Olivier Père
スチール:Samuel Lahu
編集: Laurence Manheimer
サウンドエディター: Claire Cahu
出演:カタリア・ガライ(学生)、ノナ・フェルナンデス(作家)、二コレ・クラム(写真家)、キティ(ボランティア
救命士)、モニカ・ゴンサレス(ジャーナリスト)、マリア・ホセ・ディアス(ヘラキャンプ代表)、M・J・サンマルティン(映画監督)、クラウディア・ヘイス(政治学者)、ナタリア・エンリケス(医師)、シビラ・ソトマヨール、ダマリス・アバルカ(チェス競技者)、アロンドラ・カリリョ(心理学者)、バレンティナ・ミランダ(学生)、エリサ・ロンコン(言語学会会員)
2022年/チリ・フランス/84分/スペイン語/5.1ch/1:1.85/日本語字幕
原題:Mi país imaginario/英題:MYIMAGINARYCOUNTRY/
© Atacama Productions-ARTE France Cinema-Market Chile/2022