2024年配給作品
天安門、恋人たち
2024年5月31日(金)アップリンク吉祥寺、アップリンク京都ほか全国順次公開
第59回 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門 正式出品作品
1980年代末の中国北京。時代に翻弄され、
時を越え愛に揺れ動く男女の官能ラブストーリー
第59回カンヌ国際映画祭での上映後、中国国内での上映禁止と監督の5年間の表現活動禁止処分に見舞われるも、その間『スプリング・フィーバー』(2009)や『パリ、ただよう花』(2011)などの作品を意欲的に制作し、数々の名作を残し続けている。この幻の映画『天安門、恋人たち』が35mmフィルムからデジタル版に甦り、ふたたび多くの観客を魅了するに違いない。
イントロダクション
中国国内での公開が禁じられた話題作。
本作の監督を務めるのは、昨年『サタデー・フィクション』が公開され、世に名作を残し続ける中国のロウ・イエ監督。彼の作品は、中国国内での上映が禁止されるタブーにも果敢に挑み、観客だけに留まらず映画監督や俳優など業界内での人気も高い。なかでも『天安門、恋人たち』(2006)は、監督自ら学生として天安門事件に参加していた経験を持ち、事件直後から映画の構想を温め続けていた思い入れのある作品。
ストーリー
人間は孤独を求め、死に憧れる
でなければなぜ愛する人を傷つけるのか
1987年、家族と恋人のいる故郷を離れ、中国東北地方から北京の大学に入学する美しい娘ユー・ホン。そこで彼女は運命の恋人チョウ・ウェイに出会う。学生たちの間には自由と民主化を求める声が高まり、キャンパス内では新たな息吹を感じさせる。そんな恋に落ちた2人は狂おしく愛し合い、そして激しくぶつかり合う。しかし1989年6月4日天安門事件を境に、2人は離ればなれになってしまう。チョウ・ウェイはベルリンへ脱出、ユー・ホンは国内各地を転々としながら仕事や恋人を変え生活している。数年後、心の中ではお互いを忘れることができない2人が再会を果たすが・・・
クレジット
監督:ロウ・イエ(婁燁)
脚本:ロウ・イエ、メイ・フェン、イン・リー 編集:ロウ・イエ、ツアン・チアン 美術:リュウ・エイシン
音楽:ペイマン・ヤズダニアン 製作:ナイ・アン、ファン・リー、シルヴァン・ブリュシュテイン
出演:ハオ・レイ、グオ・シャオドン、フー・リン、チャン・シャンミン、ツイ・リン、ツアン・メイホイツ、パイ・シューヨン
(2006年/中国・フランス/中国語/140分/35mm/カラー/5.1/1:1.85/日本語字幕:遠藤壽美子
原題:頤和園/英題:Summer Palace/R18/配給・宣伝:アップリンク)
©LAUREL FILMS/DREAM FACTORY/ROSEM FILMS/FANTASY PICTURES 2006