2010年配給作品

ANPO

2010年9月18日(土)より渋谷アップリンク、横浜シネマジャック&ベティほか全国順次公開

  • この作品は自主上映可能です

    料金など詳細については自主上映のご案内のページをご覧ください

劇場公開日
2010年9月18日
作品分数
89分
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イントロダクション

僕は戦争が嫌だ、あんな馬鹿なことを絶対にしたくない。
―あの熱かった時代の日本をアーティストたちはどう表現したのか

今から半世紀前の60年安保当時、熱かった日本をアーティストがどのように表現したのか。1960年6月に日米安全保障条約が岸信介政権下で自動更新されるまでの一ヶ月間、国会周辺は安保に反対する市民のデモで溢れかえりました。1945年の敗戦からまだ15年しかたっていないその時代、学生、労働者、主婦など様々な立場の人が参加したこの運動を一つにした最大の原因は「二度と戦争をしたくない」という市民の強い意志だったことをアーティストたちは語っています。

本作『ANPO』を監督した、リンダ・ホーグランドは、日本の映画業界人の間では、海外映画祭に出品する際の通訳や英語字幕翻訳者として知られる、日本で生まれ育ったアメリカ人です。彼女は、字幕翻訳の仕事を通して日本映画を深く知るにつれ、1960年の安保闘争が、当時を経験した映画監督に大きなトラウマを残していることに気づきました。さらに、当時のアーティストたちが絵画や写真を通して安保問題、米軍基地問題を表現しており、日本にも市民による“抵抗”の歴史がある事を発見しました。そのことが、ホーグランド監督のこの映画制作のきっかけになっています。「60年安保闘争とは何だったのか、彼らを闘争に掻き立てたのは何だったのか、そして、その後遺症として未だに日本に残る米軍基地が日本にどういう影響を及ぼしているのか等を映画という形で表現することに決めました」とホーグランド監督は語っています。

現在も日本は、沖縄の普天間基地の問題など、安保に象徴される日米の関係を、根本的にはなにも問い直しをせずに棚上げしてきました。 『ANPO』は、日本で生まれ育ったアメリカン人リンダ・ホーグランド監督が、60年安保を知るアーティストたちの証言と作品を通して、日本とアメリカの関係の問い直しを日本人に迫るドキュメンタリーです。

ストーリー

1960年6月に日米安全保障条約が岸信介政権下で自動更新されるまでの一ヶ月間、国会周辺は安保に反対する市民のデモで溢れ返りました。1945年の敗戦からわずか15年の時代。学生、労働者、主婦など様々な立場の人が参加したこの運動を一つにした最大の理由は“2度と戦争をしたくない”という市民の強い意志でした。日本で生まれ育ったアメリカ人のリンダ・ホーグランドは、海外の映画祭に日本映画を出品する際の通訳や、英語字幕作成者として活動してきました。仕事を通して日本映画を深く知るにつれ、彼女は1960年の安保闘争が当時を経験した映画監督たちに大きなトラウマを残していることに気づきます。さらに、当時のアーティストたちが絵画や写真を通して安保問題、米軍基地問題を表現し、市民による抵抗の歴史がある事を知りました。これらの経験がホーグランドを動かし、この映画の制作に至っています。60年安保闘争とは何だったのか。人々を反対運動に掻き立てたのは何だったのか。そして、その後遺症として未だに日本に残る米軍基地が日本にどういう影響を及ぼしているのか。それらを映画という形で伝えようという試みです。

クレジット

監督・プロデューサー:リンダ・ホーグランド
撮影:山崎裕
編集:スコット・バージェス
音楽:武石聡、永井晶子
出演・作品:会田誠、朝倉摂、池田龍雄、石内都、石川真生、嬉野京子、風間サチコ、桂川寛、加藤登紀子、串田和美、東松照明、冨沢幸男、中村宏、比嘉豊光、細江英公、山城知佳子、横尾忠則
出演:佐喜眞加代子、ティム・ワイナー、半藤一利、保阪正康
作品:阿部合成、石井茂雄、井上長三郎、市村司、長濱治、長野重一、浜田知明、濱谷浩、林忠彦、ポール・ロブソン、丸木位里、丸木俊、森熊猛、山下菊二

予告編

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