映画『リアリティのダンス』


リアリティのダンス

イントロダクション


人生は絶え間ない奇跡の連続。
世界に耳を澄ますことで、日々は魔法のようなダンスに変わる。
ホドロフスキー23年ぶりの新作は、残酷で美しい人間賛歌。

軍事政権下のチリで生きる少年はどんな夢を見るのか?
息子の死を乗り越え、ホドロフスキー監督が自身の少年時代と家族の絆の再生を描いた、魂を癒す物語。

1920年代、幼少のアレハンドロ・ホドロフスキーは、ウクライナから移民してきた両親と軍事政権下のチリ、トコピージャで暮らしていた。権威的で暴力的な共産主義者の父と、アレハンドロを自身の父の生まれ変わりと信じる母に愛されたいと願いつつも 大きなプレッシャーを感じ、また、ロシア系ユダヤ人であるアレハンドロは肌が白く鼻が高かったため、学校でも「ピノキオ」といじめられ、世界と自分のはざまで苦しんでいた…。

青い空と黒い砂浜、サーカス、波が運んだ魚の群れ、青い服に赤い靴。ホドロフスキー監督は映画の中で家族を再生させ、自身の少年時代と家族への思いを、チリの鮮やかな景色の中で、現実と空想を瑞々しく交差させファンタスティックに描く。

1995年に事故で息子を亡くして以降、アートを作る理由を考え続けてきたというホドロフスキー監督はこう語る。「これは人々の魂を癒す映画であり、映画の中で家族を再生することで、私の魂を癒す映画でもあった」

リアリティのダンス

『エル・トポ』(70)、『ホーリー・マウンテン』(73)で世界を熱狂させた巨匠アレハンドロ・ホドロフスキー(85歳)

ジョン・レノンが45万ドル(当時の日本円で1億6千万円)で『エル・トポ』の配給権を買い、アンディ・ウォーホル、ミック・ジャガーも惚れ込む等、世界中のクリエイターを熱狂させた巨匠、アレハンドロ・ホドロフスキー。ジョニー・デップやミュージシャンのマリリン・マンソン、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督、ラッパーのカニエ・ウエストなどもホドロフスキー監督にラブコールを送っており、その影響は脈々と受け継がれている。また、コミックの原作者として、現在フランスでは30シリーズ以上のコミックが出版されているほか、タロット・リーディングや、「サイコマジック」という独自の心理療法にも取り組んでいる。


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