第62回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。世界が注目する小林政広監督が渾身の思いを込めて描く、21世紀の日本版『大人は判ってくれない』。
川井亮 / 小林優斗
1992年生まれ、東京都出身。
2008年、『俺たちに明日はないッス』(タナダユキ監督)にてデビュー。
本作『ワカラナイ』にて初主演。
主演に決まった経緯は、当初の台本では、サッカーボールのリフティングシーンが重要な要素となっており、
サッカーの出来る高校生を探していて、オーディションを行った。
その際、現れたのが小林優斗で、彼には、他の人にはない陰があり、それが、彼の劣等感から来る
コムプレックスだと直感し、周囲の反対を押し切って、主役に抜擢した。
撮影中は、役作りのため誰もいないユースホステルで、寝泊りし、撮影時の食事以外は、口に入れず、
撮影現場にも、歩いて通った。
東京での撮影の際も実家に帰れず、監督の知り合いの家に寝泊りしていた。
文字通りこの画の主人公亮を生きた。
しかし、ある日、かわいそうに思った制作スタッフが彼に食べ物を与えた。
次の日の撮影時、すかさず監督に「目の色が違う、何か食べただろう」と指摘され、彼もスタッフも厳しく怒られたという。
過酷な役作りの甲斐あって、本作では、鋭い眼光と痩せた頬、一度見たら忘れられない強い印象を放っている。
1989年10月17日生まれ、東京都出身。2003年、映画『すべり台』でデビュー。
その後映画、ドラマなどで活躍中。
『16』(07)、『奈緒子』『きみの友だち』『フレフレ少女』『俺たちに明日はないッス』(08)、
『ガマの油』『いけちゃんとぼく』『蟹工船』『スラッカーズ』(09)ほか、
多くの著名監督に愛され驚異の出演作品数を誇る、若手注目株。
公開待機作として、『ハチミツドロップス』『アフロにした、暁には』(主演)『ぼくの、好きなひと』等がある。
1986年よりモデルとして活動をスタート。
1988年『バカヤロー!私、怒ってます』にて映画デビュー。
『M/OTHER』(99/諏訪敦彦監督)、『殯の森』(07/ 河瀬直美監督),『愛の予感』(07/小林政広監督),
『愛のむきだし』(09/園子温監督)など、世界的にも評価の高い作品に 多数出演している。
公開待機作に、主演映画「TORSO」(山崎裕監督),「すべては海になる」(山田あかね監督)など。