近年、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、パリ、トーキョーなど世界の巨大都市にピストバイクが走り始めています。
ピストバイク。そう日本発のオリンピック種目"KEIRIN"の自転車です。
トラックバイク、フィックスとも呼ばれるこの自転車はフリーウィール(漕ぐと動力を伝え、漕がない場合や反対回しでは空転するギアのこと。一般的な自転車に使われているもの)ではなく固定ギアになっていることから一端漕ぎ始めるとタイヤとともに足も回転してしまう、という自ら転がす車なわけです。
この自転車が何故、街を走り始めたか?というと、この『ペダル』にも登場するNYのメッセンジャーたちが80年代後半から“安い”“壊れにくい”ということで使用し始め、そのバイクスタイル、ライディングの格好良さからだんだんと増殖していったのです。ここで日本の皆さんに思い出していただきたいのが"KEIRIN"です。いままでのイメージは”酔っぱらった中年の観客”や”ヤジをとばす柄のヨロシクない人達”などプラスなことはあまりありませんでした。
しかし世界のピストバイク愛好家たちは「“KEIRIN”サイコー」とか、「ヤバすぎるぜ!」と憧れの対象になっているのです。そして、そのKEIRINのフレームを乗ってみたいという人も増殖し世界の都市に日本の職人さんが手作りしたフレームたちが数多く走っているのです。この『ペダル』もすこし視点を変えてみてみましょう。MADE IN JAPANの自転車に乗っているライダーなんか見つけたりするとまた違った面白さを味わえるはずです。
さて皆さん自転車は日本が誇る文化です。自信を持って世界に漕ぎだしましょう。
バイクファン A.K.A(w-base bicycle garageスタッフ)
為藤 敦