映画『ジョージア、ワインが生まれたところ』映画『ジョージア、ワインが生まれたところ』
映画『ジョージア、ワインが生まれたところ』映画『ジョージア、ワインが生まれたところ』

映画『ジョージア、ワインが生まれたところ』映画『ジョージア、ワインが生まれたところ』

11月1日(金)よりシネスイッチ銀座、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか、全国順次公開

監督・撮影・編集:エミリー・レイルズバック
出演:ジェレミー・クイン、他
(2018年/アメリカ/78分/英語、ジョージア語/DCP/1:2.35/原題:Our Blood Is Wine)
字幕翻訳:額賀深雪/翻訳協力:ニノ・ゴツァゼ/字幕監修:前田弘毅
配給・宣伝:アップリンク © Emily Railsback c/o Music

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世界無形文化遺産に登録された、伝統製法の希少なワインづくりを追う。
ワイン発祥の地ジョージアから最古にして最新の味わいをお届け

紀元前6000年に遡る世界最古のワイン醸造の起源を持つジョージア。2013年にユネスコ世界無形文化遺産に登録されたクヴェヴリ製法は、素焼きの壺を土の中に埋め、ジョージア固有のブドウ品種と野生酵母により発酵・熟成するワインの醸造法であり、その新しい味わいに今、世界から注目が集まっている。

かつてはどの家庭でも作られていたこの伝統製法のワインは、ソ連の占領とソ連式大量生産による品種削減や禁酒法などの影響により、現在は極めて少量しか作られていない。本作は、逆境に立ち向かいながら「究極の自然派」と呼ばれるクヴェヴリ製法を守ってきた人々のドキュメンタリーである。

「Our blood is wine(私たちの血はワイン)」

ーー ジョージア人のアイデンティティーをたどる、
ワインの故郷への旅

カスピ海と黒海に挟まれた南コーカサスの地ジョージアは、ヨーロッパとアジアの交差点と称され多様な気候と風土、文化を誇る。ジョージアは、他民族の侵攻や支配に幾度も苦しめられながらもその都度蘇った。「私たちのブドウ畑には、人びとの血と涙と祈りが染みわたっている」ーー ジョージア人にとって、ブドウとワインは生命と信仰の象徴であり、アイデンティティーそのものなのだ。
クヴェヴリワイン生産者を訪ねる旅は、ジョージアの変化に富んだ景色の中で、慎ましく暮らし、精魂込めてワインを育て、スプラ(宴会)を開き、美しいポリフォニー(多声合唱)を奏でる彼らの生活に触れることでもあった。

監督

エミリー・レイルズバック

エミリー・レイルズバック
Emily Railsback

イリノイ州シカゴを拠点に活躍するインディペンデント映画の監督、脚本家、デザイナー、撮影監督。2014年にコロンビア・カレッジ・シカゴを映画芸術科学の美術学修士(MFA)を取得して卒業。ソムリエのジェレミー・クインと共に映像制作会社、バーント・シュガー・プロダクションを設立。タッグを組んだ2人の仕事のテーマは、飲み物への理解を通しての文化やアイデンティティーに特化している。

監督のコメント

トビリシでポリフォニー(多声合唱)を聴いた。深みがあり、心に響く、先祖を讃えた唄。これほど鮮やかに自分の感情を表現する文化に触れたのは初めてだった。
ジョージアには500以上のブドウの品種がある。ソビエト時代の産業化の波にのまれながらも、個人宅の庭には貴重な固有品種が残っており、現在、国の保護を受けた種苗場となっている。それらの家でどのようなワインが作られているのかを知るには各家庭を訪ねるしかない。私達は映画を撮ることにした。
撮影にiPhoneを用いた理由は、あらゆるものをセクシーに見せるワイン映画に嫌気がさしていたから。これが功を奏し、村人たちとの打ち解けた交流をカメラに収めるこができた。
この映画は、伝統製法のワインと古代文化とのつながりへの好奇心から生まれたものだが、世界の物語へと広がることを願っている。

案内役

ジェレミー・クイン

ジェレミー・クイン
Jeremy Quinn

20年近くソムリエとしてのキャリアを持つ。全米トップのソムリエ賞(『Food & Wine』誌)、最優秀ワインリスト叙情詩人賞(『Chicago Reader』誌)など受賞歴多数。ワインの調査のために24カ国以上を旅しており、この10年以上、その中の5ヵ所のブドウ園で収穫の仕事をしている。自然農法の積極的な支持者であり、彼のワインに対する見識は、ラジオやポッドキャスト、書物で目にすることができる。現在は、世界中の農園を飛び回り、ワイン醸造、ワイン文化、そして土地の特性について調査をしている。

ジェレミーのコメント

長い間ワインを扱う仕事をしてきて、ワインの起源を遡る必要が出てきた。そして僕が読んだすべての本が、ジョージアこそワイン発祥の地だと示していた。当時、アメリカでジョージアワインを味わうことはできず、文献を読むだけでは満足できなくなり、ジョージアへ向かった。
ジョージアが特別なのは、古典的なワインの醸造方法が今なお受け継がれている点だ。決して途絶えることがなかった。家族経営の農園で8000年前の製法でのワイン造りを見ることができる。
この映画は、ワインと土地と歴史を紹介するという枠を超えた作品になったと思う。

登場する主な生産者とワイナリー

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監督・撮影・編集:エミリー・レイルズバック
出演:ジェレミー・クイン、他
(2018年/アメリカ/78分/英語、ジョージア語/DCP/1:2.35/原題:Our Blood Is Wine)
字幕翻訳:額賀深雪/翻訳協力:ニノ・ゴツァゼ/字幕監修:前田弘毅
配給・宣伝:アップリンク © Emily Railsback c/o Music

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