- ヌレエフのオリジナルアーカイブダンス映像
- 『海賊』リハーサルシーン
- オレグ・イヴェンコ 衣装合わせ
- 『ゼンツァーノの花祭り』リハーサルシーン
- ナタリア・オシポワ リハーサルシーン(ショート動画)
- 90秒予告編
ABOUT
バレエ・スターを称える
『ヌレエフ:伝説と遺産』
ルドルフ・ヌレエフは1961年6月、圧政に反発しソビエト連邦から亡命。史上最高のバレエダンサーとして知られるヌレエフは、国境を越え、世界中の観客にバレエを普及させました。
2022年9月、ロンドンでヌレエフがデビューしたドルリー・レーン王立劇場で、『ヌレエフ伝説と遺産』が5公演にわたり行われました。この作品は、元ロイヤル・バレエ団プリンシパル、ネヘミア・キッシュがキュレーションし、ヌレエフのキャリアにおけるハイライトとなる9つのクラシックバレエの抜粋を、現代を代表する22人のダンサーが演じました。
『ヌレエフ伝説と遺産』の公演では、元ロイヤル・バレエ団ディレクターで、自身もヌレエフと何度もコンビを組んでいるモニカ・メイソン女史と、ヌレエフのロシアから西欧への亡命の物語を描いた『ホワイト・クロウ』で監督・出演し、高い評価を得た俳優・映画監督のレイフ・ファインズが司会と紹介を担当しました。
バレエ界にとどまらず、世界的なスターとなったヌレエフの驚くべき人生と仕事のさまざまな側面を表現するために、それぞれの作品が選ばれました。
まず、「眠れる森の美女」のためにヌレエフが振り付けたソロは、彼の振付師としての才能と、クラシック音楽のレパートリーにソロを加えて男性ダンサーの役割を向上させた影響を紹介するものです。ロイヤル・バレエ団のセザール・コラレスが踊ります。
また、ヌレエフが1964年にテレビ番組でロイヤル・バレエ団と共演した『ローレンシア』のパ・ド・シスは、この作品のためにナタリア・オシポワがマルセリーノ・サンベとロイヤル・バレエ団のダンサー4人とともに特別に演出したものです。
カナダ国立バレエ団の音楽監督デヴィッド・ブリスキンの指揮のもと、ロイヤル・バレエ・シンフォニアの40人の音楽家による生演奏で、ダンサーが踊ります。衣装は、バレエダンサーからデザイナーに転身したナタリア・スチュアートが、ヌレエフの公演の記録映像をもとに制作したものです。
"踊るから生きるのだ、生きる限り踊るのだ" ルドルフ・ヌレエフ
DANCER
PROGRAM
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眠れる森の美女
The Sleeping Beauty,Act 2 Entr’acte SoloChoreography: Rudolf Nureyev
Music: Pyotr Ilyich Tchaikovsky
Dancer: ギヨーム・コテ Guillaume Côté -
ガイーヌ
Gayane, Pas de DeuxChoreography: Rudolf Nureyev
after Nina Aleksandrovna Anisimova
Music: Aram Khachaturian
Dancers: マイア・マハテリ Maia Makhateli、オレグ・イヴェンコ Oleg Ivenko -
ラ・バヤデール
La Bayadere, Act 3 Pas de DeuxChoreography: Marius Petipa
Music: Ludwig Minkus
Dancers: ザンダー・パリッシュ Xander Parish, ヤーナ・サレンコ Iana Salenko -
ゼンツァーノの花祭り
The Flower Festival in Genzano, Pas de DeuxChoreography: August Bournonville
Music: Edvard Helsted
Dancers: イダ・プレトリウスIda Pretorius, フランチェスコ・ガブリエレ・フローラ Francesco Gabriele Frola -
ローレンシア
Laurencia, Pas de SixChoreography: Rudolf Nureyev
after Vakhtang Chabukiana
Music: Alexander Krein
Dancers: ナタリア・オシポワ Natalia Osipova, セザール・コラレス Cesar Corrales, 崔由姫 Yuhui Choi, マリアンナ・ツェンベンホイ Marianna Tsembenhoi,ベンジャミン・エラ Benjamin Ella and. 五十嵐大地 Daichi Ikarashi -
眠れる森の美女
Sleeping Beauty, Act 3 Grand Pas de DeuxChoreography: Rudolf Nureyev
after Marius Petipa
Music: Pyotr Ilyich Tchaikovsky
Dancers: ナターシャ・マイア Natascha Mair, ヴァディム・ムンタギロフ
Vadim Muntagirov -
ジゼル
Giselle, Act 2 Pas de DeuxChoreography: Marius Petipa
after Jean Corelli & Jules Perrot
Music: Adolphe Adam
Dancers: フランチェスカ・ヘイワード Francesca Hayward, ウィリアム・ブレイスウェル William Bracewell -
ドン・ファン
Don Juan (Excerpt)Choreography: John Neumeier
Music: Christoph Wilibald Gluck,
Tomás Luis de Victoria
Dancers: アリーナ・コジョカル Alina Cojocaru, アレクサンドル・トゥルシュ Alexandr Trusch -
海賊
Le Corsaire, Pas de DeuxChoreography: Marius Petipa
Music: Adolphe Adam
Dancers: ヤスミン・ナグディ Yasmine Naghdi, セザール・コラレス Cesar Corrales
STAFF
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作品紹介
モニカ・メイソン
1941年、ヨハネスブルグに生まれる。14歳で渡英し、ネスタ・ブルッキング・バレエスクールとロイヤル・バレエスクールで学び、1958年に16歳でロイヤル・バレエ団に入団、最年少団員となる。1962年『春の祭典』の選ばれし乙女をはじめ、ヌレエフと共演した1964年『ハムレット』など数多くの役をこなし、1984年にロイヤル・バレエ団のプリンシパル・レペティトゥール、1991年にアシスタント・ディレクター、2002年から2012年までロイヤル・バレエ団のアシスタント・ディレクターを務める。2002年に大英帝国勲章受勲。2008年にダンスへの貢献が認められデイム・コマンダーに任命された。2014年にはロイヤル・バレエ慈善基金の会長に就任した。2019年にはロイヤル・アカデミー・オブ・ダンスの副会長に任命されている。
(Monica Mason) -
司会
レイフ・ファインズ
俳優として演劇、映画、テレビで幅広いキャリアを積み、映画のプロデュースや監督も務める。 ニコラス・ハイトナー演出の『ストレート・ライン・クレイジー』に出演。演劇の出演は他に『ハムレット』『イワーノフ』『リチャード2世』『コリオレイナス』『アントニーとクレオパトラ』『ザ・マスター・ビルダー』『ゴッド・オブ・カルネージ』など。映画では『シンドラーのリスト』『イングリッシュ・ペイシェント』『グランド・ブダペスト・ホテル』『ハリー・ポッター』ではヴォルデモート卿を、『007 スカイフォール』『007 スペクター』ではMを演じた。また『英雄の証明』『エレン・ターナン』そしてヌレエフの半生を描いた『ホワイト・クロウ』の3本の長編映画を監督。
(Ralph Fiennes) -
芸術監督
ネヘミア・キッシュ
ロイヤル・バレエ団、カナダ・ナショナル・バレエ団、デンマーク・ロイヤル・バレエ団などのプリンシパルとして国際的に活躍。『カルロス・アコスタ&フレンズ』『ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス』また2012年ロンドン五輪閉会式にも出演。2019年にロイヤル・バレエ団を引退し、ロンドン大学で芸術と文化政策の修士号を取得。マネージメント会社ハリソン・パロットやアート配信プラットフォームのマーキーTVで勤務。ニュー・イングリッシュ・バレエ・シアターではシニア・プロデューサーを務める。ダンスを通じた文化交流にも力を注いでおり、『ビカミング・ア・ダンサー』などのダンスイベントもプロデュースしている。
(Nehemiah Kish) -
副芸術監督
エレナ・グルジゼ
グルジアのトビリシに生まれ、7歳でバレエのトレーニングを開始。イングリッシュ・ナショナル・バレエ団にプリンシパルとして入団し、後にリード・プリンシパルに昇格。2002年の第7回パーマ・オープン・コンクールではベスト・パートナー賞を受賞。2007年と2008年のオーディエンス・ポールで最優秀女性ダンサー賞。その後ロイヤル・バレエスクールのプロフェッショナル・ダンサー・ティーチング・コースを卒業。2016年9月、長年の同僚であるオルガ・セメノワとともにバレエ学校を設立。2019年、サドラーズ・ウェルズのリリアン・ベイリス・シアターで『チポリーノ』を上演した。
(Elena Glurjidze) -
音楽監督・指揮者
デイヴィッド・ブリスキン
現代バレエ界で最も優れた指揮者の一人として広く知られており、そのレパートリーの広さと音楽的解釈の深さに定評がある。カナダ・ナショナル・バレエ団の音楽監督・首席指揮者として今年で16年目を迎える。カナダに移住する以前はニューヨークで23年に渡って活動しており、アメリカン・バレエ・シアターでも指揮をし、ニューヨーク・シティ・バレエのシーズン指揮者としても活躍した。ロイヤル・バレエ団では世界初演の『冬物語』『不思議の国のアリス』を指揮し、デンマーク・バレエ団、スウェーデン・バレエ団、ハンブルグ・バレエ団などの指揮も担当している。
(David Briskin) -
オーケストラ
ロイヤル・バレエ・シンフォニア
英国で最も活躍しているバレエ・オーケストラで、ロイヤル・バレエ団だけでなく、英国内外で行われるバーミンガム・ロイヤル・バレエ団のプログラムも演奏している。また、パリ・オペラ座バレエ団、ニューヨーク・シティ・バレエ団、オーストラリア・バレエ団など、世界の一流バレエ団でも頻繁に演奏をしている。
(Royal Ballet Sinfonia) -
コンサート・マスター
ロバート・ギブス
ユーディ・メニューイン・スクールと英国王立音楽院で音楽を学ぶ。1994年、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に指揮者として参加。またロンドン・フェスティバル・オーケストラでも指揮し、ロイヤル・オペラハウス・オーケストラ、ニュー・クイーンズホール・オーケストラ、BBCフィルハーモニック、オランダ・バレエ・オーケストラ、そして日本の様々なオーケストラでも指揮している。
(Robert Gibbs) -
照明
サイモン・ベニソン
マンチェスター出身。UCL、イェール大学、サリー大学、RADAで照明、建築、音楽を学ぶ。 ロイヤル・バレエ団では『ピルグリム』『アネモイ』『スケルツォ』『ザ・イラストレイテッド・フェアウェル』など数多くの照明デザインを手掛けている。その他にもハンブルグ、ポーランド、デンマーク、サンフランシスコ、ボストン、ヒューストン、オーストラリア、香港、カナダ、ダルムシュタットなど様々な国で活動している。
(Simon Bennison) -
衣装
ナタリア・スチュワート
バレエダンサーとしてキャリアをスタート。その後ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで衣装を学び、ウェスト・エンドの様々な劇場で衣装係として働く。2001年、ロイヤル・オペラハウスのコスチューム・スーパーバイザーに就任。ロイヤル・バレエ団、デンマーク・ロイヤル・バレエ団、ニュージーランド・ロイヤル・バレエ団などでも活躍している。
(Natalia Stewart) -
映画監督
キム・ブランストラップ
コペンハーゲン大学で映画を学び、ロンドン大学でニーナ・フォナロフのもとで振付を学ぶ。1985年に自身のダンスカンパニーArcを設立。物語のスタイルはクラシック・バレエやキネティック・ダンスよりも初期に学んだ映画によるところが大きい。2005年以降、ロイヤル・バレエ団、カナダ・バレエ団、デンマーク・ロイヤル・バレエ団など、様々な国際的なカンパニーの作品に関わる。
(Kim Brandstrup) -
脚本
クリスティーナ・エズラヒ
ロシア・バレエとソビエト文化政策の歴史家として受賞歴がある。著書に『Dancing for Stalin: A Dancer’s Story of Courage and Survival in Soviet Russia』『Swans of the Kremlin: Ballet and Power in Soviet Russia』。 ロンドン大学、オックスフォード大学、プリンストン大学で学び、モスクワで国連職員として働く。ヌレエフを描いた映画『ホワイト・クロウ』ではレイフ・ファインズの歴史アドバイザーを務めた。
(Christina Ezrahi)
日本版ポスター
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