目の前にいらしても舞台を拝見していても、まるで後光が差しているのかと見まがう程に神々しい。絢爛豪華という言葉は、氏のためにこの世に存在しているのだと思う。慈悲深く、無償の愛をわけ隔てなく与え続けてくださる美輪明宏氏。追っかけ歴20年になる私でも、まだ見たことの無い貴重なアーカイブ映像満載のフランス人監督によるドキュメンタリー映像が、映画史に燦然と輝いている黒蜥蜴と共に劇場公開されるという。何と幸せなことであろう。
── 假屋崎省吾(華道家)
美輪さんが築いた時代。
美輪さんが歩んだ道。
美輪さんが届けた愛。
そのすべてがどれだけの方々の心に響き、
勇気を与えたのでしょうか。
美輪明宏さんという偉大な方の歩みを、同じ時代に映画を通して知ることができて、嬉しいです。
美輪さんと出会えたことに心から感謝しております。
── ベッキー(タレント)
神秘のベールをめくっていくことで、更に伝説となっていく。それが美輪明宏なのだな。
── 山崎まどか(コラムニスト)
隣りの若くて弱っちい男の子が、この映画観終わって「そんな人だって知らなかった―」なんて叫んでた。そうだよ、だから日本は面白かったんだ、命がけで面白がらせた人たちが、黄色い髪したすごい人のまわりでぜんぶ行き交ったんだ。なぜかって? それは美輪明宏が、まぶしい世界では暗く、暗い世界ではまぶしく、生きたからだ。どっちの世界でも希望でありつづけたからなんだ。
── 荒俣宏(作家)
世界中のどこを探しても、歴史のいつの時代を探しても、美輪さんのような人はいない。その唯一無二の個性が、"個性的"であるが故に傷ついてきた多くの人を慰め、勇気づけている。人間は、堂々としていなければならない。堂々と出来る生き方をすべきだ。しかし、どうやって? 答えは、この作品に凝縮されている。優しさと力強さとが、美しく結び合った稀有な人。
── 平野啓一郎(小説家)
まさにこれは、「生ける歴史上の人物(超人類)」。美輪さんの比類なき存在感。マルチな創造力。その秘密がわかるドキュメンタリーだ。巨大な才能は天才たちを惹きつけ、創作意欲を刺激した。愛するもののためには闘う。社会の偏見と闘う「不退転」の決意に胸が熱くなる。声なき声を聴く力。そこから、ヨイトマケの唄も生まれた。時代に愛され、時代と闘い、時代を作り、時代を超える。もはや超人類。 インタビューで話す美輪さんの笑顔が慈愛に満ちて晴れやかで、あたたかな気持ちになる。
── 齋藤孝(明治大学教授)