熱くなったサウナストーンに水がかけられ、
ジュワっという音とともに、サウナにロウリュ(蒸気)が立ち上がる。
ロウリュに包まれながら、フィンランドの男たちは語り始める。
継父からの虐待、犯罪歴のある昔の自分、離れ離れになった娘、止められなかった職場での事故、先に逝った妻や幼い娘・・・これまで話すことができなかった人生の悩みや苦しみ。
子どもが生まれた喜び、かけがえのない“親友”との友情、老いてからの出逢い、祖父が薪に込めていた祖母への愛・・・じんわりと伝わってくる大切な人への想い。
「話すべきじゃなかったかな」
「話していいさ」
ロウリュはやさしく男たちの心を溶かし、絆を深めていく。
世界幸福度ランキング2年連続1位(2018~2019年)となったフィンランドの人々の日常に、サウナのある“幸せ”を感じさせる異色ドキュメンタリー!