• プース・モーメント

プース・モーメント

1949年/カラー/6分

基は『プース・ウィメン』という40分の作品になる予定だったが、アンガー曰く家族からの援助がもらえずこのバージョンとなった。タイトルは作品に登場する20年代ハリウッドで人気だったピュース色(暗い紫味の赤褐色)のドレスに由来する。その次代のハリウッド・スターがくつろぐ豪華な生活を映像化しており、映画で使用されたドレスは、無声映画の時代に衣装デザイナーであったケネス・アンガーの祖母が所有していたもの。クララ・ボウやメイ・マレーといった女優が実際に着ていたドレスが使用されている。女優を演じるのはイヴォンヌ・マルキス。アンガーによるとこの映画の後、彼女はメキシコに移りカルデナスの大統領愛人になった。音楽を担当したのはジョナサン・ハルパー。2014年に人気バンド、フランツ・フェルディナンドが挿入曲「Leaving My Old Life Behind」をカバーしている。