若者、ドラッグレース、カスタムカーをテーマにしたこの企画は、『スコピオ・ライジング』の後、当初長編として制作される予定だったフォード財団から1万ドルの助成金を得ていたもののアンガーはそれを他の用途に使用したため資金不足により頓挫し、3分間のこの作品だけが完成した。Kommandosが複数形となっているのはその名残で、実際にはひとりの若者だけが取り上げられている。3つの単語の最初のスペルがKになっているのは、ティーンエイジャーたちがこのような小さなアイディアで大人が入り込めない自分たちだけの世界を構築していることを表現するためだと、アンガーは語っている。フィーチャーされている楽曲も、ボビー・ダーリンのナンバーをザ・パリス・シスターズがカバーした「ドリーム・ラバー」だけに、自分の愛車をパフで愛でるように磨く青年と改造車のラブストーリーと表現したい作品。