磯崎新、安藤忠雄、伊東豊雄など1970年代から現代に至るまでの日本の建築史を振り返るドキュメンタリー映画『だれも知らない建築のはなし』、謎の死をとげた孤高の天才建築家ルイス・カーンの生涯を、実の息子であるナサニエル・カーンが世界中を巡り追い求めるドキュメンタリー『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』の上映も決定。書籍『観ずに死ねるか!傑作ドキュメンタリー』でも紹介されるなど映画的評価も高い作品が、今回劇場で観られる貴重なチャンスです。その他には、日本初の大規模展が六本木ヒルズで開催され大きな話題を呼んだ建築家ノーマン・フォスターにまつわるドキュメンタリー『フォスター卿の建築術』も上映いたします。新国立競技場の騒動を機に建築ブームの昨今、改めて建築の奥深さを考えてみてはいかがでしょうか。
日程:2016年2月27日(土)~
会場:渋谷アップリンク(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階・2階)
料金:一般:¥1,300 /学生・シニア¥1,100 / UPLINK会員¥1,000
スケジュール詳細はこちら
*新作『もしも建物が話せたら』、『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』は対象外
*『もしも建物が話せたら』、『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』いずれかの半券またはレシートのご提示で、一律¥1,000でご鑑賞いただきます。
磯崎新、伊東豊雄、安藤忠雄、レム・コールハースといった世界的な建築家たちのインタビューから歴史をひも解き、未来の建築のありかたを考えるドキュメンタリー!
2014年ベネチア・ビエンナーレ国際建築展で上映された映像作品「インサイド・アーキテクチャー 日本社会への挑戦(Inside Architecture - A Challenge to Japanese Society)」に追加撮影を施し、製作された。さまざまな建築物が乱立している現代の都市。一見カオスのようにも思えるそれぞれの建築物は、その時々の社会を背景にして生みだされてきた。高度経済成長期から現在にいたる日本において、これらの建築を生み出してきた建築家たちはどのような夢をみて、どのように社会と関わり合いながら、何を作り出してきたのか。数多くの現代建築を実際に手がけた建築家たちによって現代建築史が語られる。
http://ia-document.com/
■監督:石山友美
■出演:安藤忠雄 磯崎新 伊東豊雄 ピーター・アイゼンマン チャールズ・ジェンクス レム・コールハース
(2015 年/カラー/ 16:9 / 73 分/ドキュメンタリー)
伝説の建築家の死から30年― 彼の息子による、父親探しの旅が始まる・・・
多くの謎に包まれている伝説の建築家であり、父親でもあるルイス・カーンの真の姿を、私生児であるナサニエル・カーンが世界中を巡り追い求めてゆく、珠玉のドキュメンタリー。全米にて小規模公開ながら話題を呼び、アカデミー賞にもノミネートされた感動作。
■製作・監督・脚本・出演・ナレーション:ナサニエル・カーン
■出演:フィリップ・ジョンソン、ヴィンセント・スカーリー、I・M・ベイ、エドマンド・ベイコン、フランク・O・ゲーリー、ハリエット・バティソン、ロバート・スターン、アン・ティン、モシェ・サフディ、D・V・ドーシ、ルイス・カーン
(2003年/アメリカ/116分/カラー)
半世紀近く建築界の一線で存在感を示し続けるフォスターという建築家の実像
1935年にイギリスのマンチェスターで生まれたフォスターは経済的には決して恵まれた家庭環境ではなかった。両親の安心の為に市役所に就職するものの、自然に建築の世界に惹かれていく。空軍で兵役を終えた後、運よく建築事務所に就職するが、仕事は設計士ではなく、契約の補佐だった。しかしフォスターの建築に対する情熱は強く、ポートフォリオを作成し、ボスに建築家として働きたいという意思を伝え、そしてある家の設計を任されることになる。それが1つめの転機となる。仕事上のパートナーであったリチャード・ロジャースや構造家、芸術家などのインタビューに加え、80年当時の若かりしフォスターの映像や師であり、フォスターにとっては重要な対話相手であった、バックミンスター・フラーの当時の映像など、フォスターの実作と共に様々な角度からノーマン・フォスターの創造的建築人生に迫る。
http://www.uplink.co.jp/foster/
■監督:ノルベルト・ロペス・アマド&カルロス・カルカス
■出演:ノーマン・フォスター、バックミンスター・フラー、リチャード・ロジャース、リチャード・ロング、ボノ、蔡國強、他
(2014年/イギリス/74分/英語/カラー/16:9)
世界中に親しまれているイームズ・チェア、その誕生秘話と、夫婦の愛のものがたり。
1940~1960年代、アメリカの近代主義から生まれた新しいデザインの潮流 “ミッドセンチュリー・モダン”の旗手、イームズ夫妻の素顔に迫ったドキュメンタリー。二人がやりとりした手紙やたくさんの写真、生み出された美しい作品たち、そして当時“イームズ・オフィス”にいたスタッフや家族へのインタビューを通じて、20世紀をハイスピードで駆け抜けた伝説のデザイナー・イームズ夫妻の軌跡を鮮やかに描く。今も世界中に影響を与え続けている二人の哲学とこだわりが詰まった84分。
http://www.uplink.co.jp/eames/
■監督:ジェイソン・コーン、ビル・ジャージー、ナレーター:ジェームズ・フランコ
■出演:ルシア・イームズ(チャールズの娘)、イームズ・デミトリオス(孫)、ポール・シュレイダー、リチャード・ソウル・ワーマン(TED 設立者)、ケビン・ローチ(建築家)、ジェニーン・オッペウォール(元イームズ・オフィス・デザイナー)、デボラ・サスマン(元イームズ・オフィス・デザイナー)、ゴードン・アシュビー(元イームズ・オフィス・デザイナー)
(アメリカ / 2011 / 英語 / カラー&モノクロ / 84 分)
日本のトップ建築家らが語る自作と美意識 安藤忠雄、青木淳、坂茂、原広司、長谷川逸子、磯崎新、伊東豊雄、隈研吾、黒川紀章、槇文彦、内藤廣、妹島和世+西沢立衛/SANAA、丹下憲孝&丹下健三・都市・建築設計研究所、谷口吉生
世界的に活躍し、注目を浴びる日本人建築家たち。極度に情報化されボーダーレス化した現在、彼らは「日本人であること」をどうとらえ、どう発想していくのか?都市と景観、建築家という職業、プロジェクトと創造性など、14人の建築家それぞれのユニークな哲学が語られる。VOGUEやARCHITECTURAL DIGESTなどに建築について寄稿するオーストリア生まれのライター・写真家、ローランド・ハーゲンバーグとドイツ生まれの映像作家、クラリッサ・カール・ノイベルトが、自ら設計した建築物に立ち、語る建築家たち14人の発言のドキュメンタリー。「外国人」の視点から探る、日本のトップ建築家14人の実像。
■監督・制作・企画・脚本:R・ハーゲンバーグ 監督・制作・撮影:C・ノイベルト
■出演:内藤廣、伊東豊雄、原広司、妹島和世+西沢立衛、黒川紀章、磯崎新、長谷川逸子、隈研吾、谷口吉生、安藤忠雄、槇文彦、坂茂、青木淳、丹下憲孝&丹下健三・都市・建築設計研究所
(2001年/日本/英語&日本語/カラー&モノクロ /97分)
2016年2月20日(土)より渋谷アップリンクほか全国順次公開
ヴィム・ヴェンダース製作総指揮!
ヴェンダース、レッドフォードを含む6人の監督が、思い入れのある建築物の心の声を描き出す、オムニバス・ドキュメンタリー。
もし建物が話せたら、私たちにどのような言葉を語り掛けるのだろうか。建物は文化を反映しており、社会を映し出す鏡でもある。一昔前、欧米ではその街を代表する建物は教会であり、教会を見ることによってその街の文化も人々の暮らしも垣間見えた。現代におけるその街を象徴する建物とは?世界の名監督6人がそれぞれの街で人々と思い出を共有する、思い出の詰まった文化的建物のストーリーを描き出す。
http://www.uplink.co.jp/tatemono/
■製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース
■監督:ヴィム・ヴェンダース、ミハエル・グラウガー、マイケル・マドセン、ロバート・レッドフォード、マルグレート・オリン、カリム・アイノズ
(2014年/ドイツ、デンマーク、ノルウェー、オーストリア、フランス、アメリカ、日本/165分/英語/カラー/16:9/DCP)
2016年2月13日(土)より渋谷アップリンクにて上映開始
かつて、完成までに300年かかると言われていた、アントニ・ガウディ世紀の一大プロジェクト「サグラダ・ファミリア」は、いかにして2026年完成予定となったのか。
スペイン、バルセロナ。2005年に世界遺産に登録され、年間3百万人を超える世界中からの観光客を魅了するバルセロナのシンボル、サグラダ・ファミリア。カタルーニャ州の建築家アントニ・ガウディが構想し、1882年の着工から133年経った現在に至るまでいまだ完成していない建築プロジェクトを、スタッフしか入れない内部の映像と建築関係者らのインタビューによって解明するドキュメンタリー。
http://www.uplink.co.jp/sagrada/
■監督:ステファン・ハウプト
■出演:ジャウマ・トーレギタル、外尾悦郎、ジョルディ・ボネット、ジョアン・リゴール、ジョアン・バセゴダ、ライモン・パニッカー、ルイス・ボネット
(2012年/スイス/スペイン語、カタルーニャ語、ドイツ語、英語、フランス語/94分/16:9/カラー)