『8人の女たち』『まぼろし』でフランソワ・オゾンと共に脚本を手掛け、同じくオゾン監督の『海をみる』『ホームドラマ』では女優としての存在感をマリナ・ドゥ・ヴァン、待望の長編デビュー作。
フランス公開時、彼女はブニュエル、クローネンバーグと比較して評されその映像に賛否両論の論争を巻き起しました。
主人公エステルのエスカレートしていく自傷行為は、観る者にとって記憶の中に眠る自身の傷の痛みを呼び覚まし、インタラクティブな痛みとして、言い言われぬインパクトを残します。しかしながら、この作品が“血を見るだけ”の他のスプラッタ・ムービーと違う点は、エステルの自傷行為が“身体”と“アイデンティティ”“社会”に関する様々な問いかけを含んでいるというところ。
今年6月のフランス映画祭横浜上映に続き、マリナ・ドゥ・ヴァン監督の再来日が決定致しました。
この機会に是非、監督とこの問題作について語り合いませんか?
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