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12/7(金) 重信メイさんをゲストにトークイベント開催(2007/12/10)

shigenobu01s.jpg映画『パラダイス・ナウ』のDVD発売を記念してイベントを開催しました。第二回目の12月7日(金)に行われたイベントは、ベイルートに生まれ中東紛争問題を中心に取材活動を行なっている重信メイさんを招いてのトークイベントでした。
本編上映後に重信さんに現地での生活を元に、パレスチナの現状についてのお話を伺いしました。

"自爆攻撃"を批判する人は多いが、そうせざるをえなくなるほどに人を追い詰めているパレスチナの現状をお話してくださり、フランスのレジスタンスを例に、「勝つと"英雄"になるが、負けると"テロ"ということで終わらされてしまう。"テロ"というものが起こってしまうこと自体がどういうことなのかを考えて欲しい」と訴えていました。
shigenobu02s.jpgまた、「パレスチナ問題というのは、宗教の問題ではなく、占領している国と、されている国との戦いです」と仰っていました。

最後に、会場からの質疑応答で出た「日本と比べて、欧米の人々はパレスチナ問題についてどう考えているのか?」という問いに、重信さんは「日本のニュースやワイドショーは、ローカルなスキャンダルな報道がなされているが、世界のメディアは、日本より世界的な問題を多く取り扱っていて、国民全体がパレスチナ問題に対する関心が強く、一人ひとり意見をきちんと持っている」という回答をしていました。


夜遅いイベントにも関わらず、多くの人がイベントに参加し、最後まで重信さんの話に熱心に耳を傾けていました。

重信メイさんプロフィール:1973年、ベイルート生まれ。 大学では政治学を専攻。その後、ジャーナリズムを学ぶ。 中東紛争問題を中心に取材活動を行なう。著書に「秘密−パレスチナから桜の国へ」