● 罪名
盗難資産の州間輸送
窃盗罪
● 懸賞金
すべての盗まれた作品が良い状態で安全に回収されることに対し、500万ドルの懸賞金の申し出がある。
● 詳細
1990年3月18日、ガードナー美術館は警官の制服を着てボストン警察を名乗る白人男性2名によって窃盗の被害にあった。2名の男性は勤務中の警備員に、騒ぎの通報を受けて来たと伝え館内に入った。警備員は美術館の規則に反して彼らを施設内に入れた。

入館するにあたり、彼らは警備員2名を連れ去り、美術館地下の離れた場所に粘着テープと手錠を使って監禁した。武器を振りかざしたりはせず、窃盗をする間にも一度も武器は見られなかった。美術館内部の警報システムは警備員の監視デスク後部にある「パニック」ボタンだけであった。パニックボタンが作動していなかったために、窃盗の間警察への通報は行われなかった。監視カメラのフィルムは、彼らが去る前に持ち去られた。

美術館では午前1時24分から午前2時45分までの間、犯人は以下の美術作品を強奪。それらの価値は3億ドル以上と考えられている。

作品解説

■ 二階の「オランダ室」6点
フェルメール 「合奏」
レンブラント 「ガリラヤの海の嵐」
レンブラント 「黒装束の夫人と紳士」
レンブラント 「若き芸術家の自画像」
ホーフェルト・フリンク 「オベリスクのある風景」
中国・殷時代の青銅製の大杯

■ 二階の「ショート・ギャラリー」6点
ドガ 「パドックからの退場」
ドガ 「三人の騎手」
ドガ 「フローレンス近郊の行列」
ドガ 「芸術的な夜会のためのプログラム」
ドガ 「芸術的な夜会のためのプログラム」
旗竿の先の金メッキの鷹の彫刻

■ 一階の「ブルー・ルーム」1点
マネ 「トルトニ亭にて」

作品解説

すべての手がかりは、有効な調査結果には結びつかなかった。多数の聴き取りが行われ、多くの人が嘘発見器にかけられたが、十分な情報は得られなかった。ボストン警察署とFBIによって犯行現場で採取された科学的証拠は、分析と保存のためFBIの研究所に提出された。

【容疑者1】
人種: 白人
性別: 男性
年齢: 20代後半~30代半ば
身長: 174~180cm 
体重: 不明
体格: 標準
目の色: ダーク
髪型: 黒、短髪
肌の色: 色白
顔の形: 細面
髭: ダークでつややかな髭、明らかに付け髭
メガネ: 金縁の四角いメガネ
服: 紺色の警官の制服と帽子に身を包み、ダークな色の靴、
左肩にあて布、「ボストン警察」の変装s
備品: ベルトに黒い四角の無線機
アクセント: ボストンの可能性
【容疑者2】
人種: 白人
性別: 男性
年齢: 30代前半~半ば
身長: 183~186㎝ 
体重: 81~90kg
体格: 広い肩幅、やせた下半身
目の色: ダーク
髪型: 黒髪、ミディアムヘアー、後ろ髪が長い、
襟の上あたりでカールしている
肌の色: 色白
顔の形: 丸顔
髭: ダークでつややかな髭、明らかに付け髭
メガネ: なし
服: 容疑者1と同様
備品: 容疑者1と同様

ガードナー美術館、盗難事件に関して情報をお持ちの方は、ボストンFBIオフィスに連絡をください。通報者の機密性は、コードネームを使用することにより保証されます。