10年以上にわたって世界中の無法地帯、紛争地域の死体現場を取材してきた釣崎清隆が20世紀最強最後の残酷ドキュメンタリー巨編『死化粧師オロスコ』に続いて送るのは、未発表素材を含むオリジナル蔵出し映像で構成した13の短編作品集である。
タイ、コロンビア、ロシア、パレスチナ、インド、そして日本で撮影されたそれぞれの生と死のエピソードは、衝撃を超えてあなたの心を打つ。生者と死者の宿命、人間存在の強さと弱さ、そして尊厳と誇り、信仰の尊さ、信念の力、殉ずるということ、観る者に生と死の核心を問い、突きつける異色の残酷世界。

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「渾身のドキュメント。現代の「九相詩絵巻」（死体の変化を時を追って 克明に描いた絵図）。死者を見続けることによって世界の眺めが一変する。」

飯沢耕太郎（写真評論家）

「死者からのメッセージを真摯に受け止め己の人生に活かせれば最高である。」

上野正彦（元東京都監察医務院長）

「目的を告げられずこの世に誕生してしまった僕らにとって生は必ずしも明快なものではないはずだ。　にもかかわらず生のエンジョイを強制される。いつか朽ち果てる運命にある重い肉体を捨て去り旅立って行った死者達が放つ強烈な死臭に顔をしかめる時、実は死についての実感の方が大きかった事に気づく。
生とは何かを問われてしまう不思議な作品である。」

三枝進（V&Rプランニング代表）

「死体は死よりも素晴らしい。」

園子温（映画監督）

「死という陥没の周りに取り残された生者らを捉えるツリさんの眼差しは、オロスコの 手つきのように慎み深く、嘘がない（全国各地の成人式で毎年上映した方がいいですね。）」

モブ・ノリオ（作家）

「この世界の第一人者、釣崎清隆による“死の彼方の王国”の驚くべき探訪。 彼は短い人の生の闇夜を旅しながら、すべての者を待ちうける恐怖を暴く。」

リディア・ランチ（アーティスト）

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X51.ORGに釣崎氏のロングインタビューが掲載されています
X51.ORG : "死体なき国の死体写真家" ― 釣崎清隆インタビュー

「初めて撮ったのは、バンコクのホテルでゲイが首を刃物で一閃されていた死体。 死臭と変わり果てたその被写体は強烈な存在感だったが、死体を格闘しがいのある相手だと直感した」と静かに語る釣崎清隆。日本では唯一無二の死体カメラマンである釣崎が、“ショックメンタリー”と称され大きな話題を呼んだ映画『死化粧師オロスコ』から2年ぶりに、生と死を真っ向から捉えたドキュメンタリー映画『ジャンクフィルム　釣崎清隆残酷短編集』を発表する。

孤高 のハードコアパンク・バンド“コラプテッド”の楽曲『Llenandose de Gusanos』を、釣崎 はこの新作に起用した。10年前にVJとして彼らとコラボレーションして以来「お互いアーティストとして相思相愛的なところがあった」と釣崎が語る通 り、今回のコラボレーションは両者の強力な信頼関係が目に見えて実を結んだものだ。

そしてタイ、コロンビア、ロシア、インド、パレスチナ、日本…と、世界各国で撮影され た死体やそれを取り巻く景色は、時に目を背けたくなるほど残酷に写るかもしれない。

「『ジャンクフィルム』は死者と生者の宿命に焦点を当てる事で、人間存在の何たるかに 迫ろうと試みている。世界は個人が絶望するにはおこがましいほどの多様性に満ちている。 10年前の自分には、まずこのような作品は撮れなかったと思う」

強力な死の描写を通して生を見つめ続けるアーティスト釣崎清隆がたどり着いた渾身の最新作を、自分自身の目で確かめて下さい。

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