国際的な通貨協力を通じて、国際貿易の発展と加盟国の経済成長を促進することを目的とする国際金融機関。1944年7月、ブレトン・ウッズ会議(米国ニュー・ハンプシャー州ブレトンウッズで開催された連合国国際通貨金融会議)によって世界銀行とともに設立が定められ、1947年3月1日より金融業務を開始。本部はアメリカのワシントンに置かれている。2005年6月現在の加盟国は184か国。日本は1952年に加盟、米国に次ぐ出資国である。ジャマイカは1963年に加盟。IMFの目的は、国際レベルで金融、通貨、財政の安定を維持することである。しかし、実状は構造調整計画(SAP)と呼ばれる厳しい条件付きで融資をする。この構造調整計画は、高金利、地域通貨の切り下げなど、債務国の経済と労働市場の構造を変えてしまうものであるが、政府に選択の余地はほとんどない。金が欲しければプログラムを実施せよ、というのが「IMF融資条件」と呼ばれるもの
である。 |