ロイヤル・ダッチ・シェルの公害問題

ナイジェリアはアフリカ最大の産油国で、南東部ニジェール川河口デルタ地帯ではロイヤル・ダッチ・シェル、エクソン・モービル、シェブロン、アジップといった国際石油メジャー社がナイジェリア石油公社と合弁事業を行っている。そして、他の産油国・地域の例に漏れず、環境汚染や劣悪な労働環境問題が発生している。経済的還元が著しく少ないために、地元には「搾取」の被害意識が強い。 しかし、会長M.M.スチュワートの自宅に25人デモ隊が押し寄せたはいいが、終いには、庭で一緒に双方お茶と昼食を取った、という茶番劇は何なのか? 「彼らは“悪いのはシェルだ”と言うが、私は“シェルは私のような人間の集まりだ”と答えたのです。どちらも気候問題、強圧的な政権、そして人権に関して危惧しており、私は現実に貢献できるのに彼らには無理なことが不満だったのです」 1995年、ナイジェリアの人権活動家で作家のケン・サロ=ウィアを始め、ナイジェリア軍事政権の腐敗ぶり、それと結託したシェルをはじめとする多国籍企業の環境破壊に反対した活動家8人が処刑されたことは紛れもない事実である。

マーク・ムーディ=スチュアート卿/Sir Mark Moody-Stuart

世界第2のシェアを占める石油会社 ロイヤル・ダッチ・シェル前会長。主として原油の探鉱開発と生産・石油精製・海上輸石油製品の販売を主業務としている。

ケン・サロ=ウィア / Ken Saro=Wiwa
ナイジェリアの人権活動家・作家。1995年ゴールドマン環境賞受賞。


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10 28, 2005 | posted by web

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