遺伝子組み換え食品に反対するインドの環境保護活動家

「科学技術生態学研究財団」の主宰者、ヴァンダナ・シヴァをはじめとする環境保護運動家たちは、遺伝子組み換え食品に対し強い抵抗を示している。 多国籍企業モンサント社は、60%もの収穫増うたう遺伝子組み換え綿Btコットンをインドへ売込んだが、これは植物にBtという土壌菌を組み込んで植物がBt毒を出すようにしたもので、収量とは全く関係なかったとシヴァ氏は訴えている。 また、インドで古くから土壌改良や植物・家畜の病気の治療に使用されているニームの木を使って、W.R.グレイス社等は10件もの特許をアメリカで取得し、生物殺虫剤を大量生産した。これに対して「緑の党」や農業連合は、この技術がインドの伝統的な抽出法と大差がないことを根拠に、特許無効を勝ち取った。 その他にも、アメリカのライステック社が、アジアで有数のバスマティ米に対し、変種の同米で特許を獲得した件では、その99%を無効にすることに成功した。

ヴァンダナ・シヴァ / Dr. Vandana Shiva


物理学者、生態学者、男女同権論者、環境保護活動家。
93年、もうひとつのノーベル賞といわれる「ライト・フイブリフッド賞」を受賞。
「地域社会へ回帰する方法はたくさんあります」

キーワード

インド 在日インド大使館 インド政府、遺伝子組み替え綿の大規模試験を許可 モンサントのBT綿種子の販売がインドで急上昇する ニームの木 W.R.グレイス社 緑の党・ジャパン 環境用語集「緑の党」 バスマティ米 ライステック社

10 28, 2005 | posted by web

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